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切り離された一枚のページ

2010/08/09 08:24


物語を紡ぐ、それは単純で、もっとも難しい事だと思うのですが、皆さまはどうでしょう。



これは、とある物語の、小さな断片。
散らばった欠片の、その一つ。

 「切り離された一枚のページ」




それでは、どうぞ、お楽しみくださいませ。


 管理人・天乃音羽







   ~+Ⅹ―+―Ⅹ+~
 
 此処は“Gothic ―手創洋菓子店― ”。

 男女六名で運営される、洋菓子を販売、飲食のできる喫茶店。

 都井戸駅周辺では、一番大きな通り〈怪談通り〉から一本奥へ入った通りの店。勿論〈怪談通り〉とは通称で、正しくは都井戸店街通りと言う。
 この店のオーナーは、斎藤杏里。彼女は、自分が好きな紅茶や洋菓子、そして〈Gothic〉という感性を広めたくて開いたという。
 店の専属のパティシエは一人だけ。フランスからの帰国子女、丸井滝斗。彼は杏里の友人で、杏里から洋菓子店を開くと聞いてフランスから帰国したのだ。
 もう一人、専属ウェイターとして働くのは、片平美音。彼女も杏里とは子供の頃からの付き合いで、杏里から誘いが来た時に、喜んで引き受けた。
 そして、パティシエール見習いの城島限梨と、若き天才パティシエ兼弁護士見習いの郁馬翔。更には、小説家を目指すウェイターの汐崎風輝。

 六人は“Gothic ―手創洋菓子店― ”とに住み込みで働いている。
 このお話は、そんな六人の〈Gothic〉な物語――――――。


――扉を開ければ、其処は既に彼らの世界。退廃的な音が響く、彼らの廻廊へと。



   ~+Ⅹ―+―Ⅹ+~


 そして


 これは随分と昔の噺――――



 むかしむかし、あるところに“蛙”に身篭ごもり告げられた姫がいた。だがその姫は、“蛙”扮する“錘”に刺されて百年の呪いにかかってしまう。


【百年後のこの日、姫は目覚めることでしょう。こうしなければ私は殺されてしまうのです、姫、お許し下さい。姫のために、お城には守りの茨を授けましょう。百年経ったその時まで、この茨が人を通す事はございません。茨は姫に害為す人々を血の色に染め上げるでしょう。百年後、またお迎えに上がります。姫、どうかお許し下さいませ】


 茨が伝う城の中で、ただ一人眠る姫君。彼女は未だ眠り続け、ただひたすらに“百年目の王子”を待ち続ける。
 そんな彼女を求めて次々とやってくる“王子たち”は、彼女を閉じ込める“茨”に阻まれ、彼女に手を触れることも侭ならぬ。
 そんな“王子たち”に付き添い、守る“王子の騎士”は、そっと姫君を恋焦がれ、“王子たち”は言わずもがなに彼女に思いを寄せ続ける。

 姫が眠りについて百年目。茨の呪いを解きに“唯一の賢者”がやってくる。
 “唯一の賢者”は、笑いながら“錘”を見詰めて呪いを解いた。
 遂にやってきた“百年目の王子”。彼は、呪いが解けたにもかかわらず眠ったままの姫君を見つけると、そっと守ることを決意する。


 そして、“百年目の王子”は“茨”へと姿を変える。


 “茨姫”は、自分の戒いましめた“茨”が、待ち焦がれる“百年目の王子”とは知らずに“みな”に愛され生きてゆく…………。



   ~+Ⅹ―+―Ⅹ+~




 the end...?


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