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前を向いて奔ろうか

2010/08/09 08:40



ここへ来て下さった皆さまへ

私の小説を読んでくださった皆さまへ

企画に参加してくださった参加者さま、企画を見てくださった皆さまへ

長くここへ足を運んでくださる皆さまへ


今このページを読んでいる、あなたさまへ




心からの感謝を込めて、語りましょう。


 「前を向いて奔ろうか」





それでは、どうぞお楽しみくださいませ。


 管理人・天乃音羽






 素直に前を向いて走り出せと、高校の教師が云っていたのを思い出した。目の前で昔のままのキミが笑っているのを見たら。
 今更、どうしてって思ったけど。実際に会ってみたら、どうしてだろう。声なんてでる筈もなく。

 キミとの想い出、いいものばかりじゃない。キミが泣いたこともあった、僕が怒ったこともあった、全然会わない時だってあった。それでも、また僕らは関係を戻していて。
 会えない日々が続いたって、キミからの電話はとても嬉しくて、だからお返しにメールしてみたり。
 それでもいつかは別れがきて、中学の終わり、僕らは離れた。

 僕は遠く高校へ進学して、そのまま付属の大学へ。
 高校でもいろんなことがあった、悔しいことも、楽しいことも、彼女だってできたのに。大学に無事行くことが出来て、勉強も趣味も楽しくて、友人と笑いあった。
 それなのに、どこか頭の隅では、キミの面影を感じていて。

 キミはきっともうとっくに僕の事を、忘れているだろう。だから、メールもしなくなったし、電話だってしなかった。離れてから、キミからも、こなかったじゃないか。

 それなのに、今。涙目になりながら必死に微笑もうとするキミを見ると、僕だって泣きたくなるよ。


 噴水の公園は、昔よく二人で遊んだ場所。二人じゃない時も勿論あった。友達を沢山連れて、一緒に遊んだ事だってある。走り回って転んで、泣きながら帰ったあの日は、今でもよく憶えてるんだ。

 もう水の出ない噴水に、キミの影が重なっている。昔はどんな公園だったか、鮮明に覚えていないけれど、きっと少し寂れてしまったのだろう。その噴水に見えるキミの影は、どこか寂しそうにしていた。


 夕日の傾く公園で、そんなメールに驚いて、嬉しくて、でも疑問と不安があって。
 キミは僕を見て

「……ずっとずっと、……会いたかった」

 そんな一言、反則だよ。

「貴方にも色々あると思ったの。大変なこと、沢山。だから、私なんかが連絡していいのかって思って、だから結局電話もメールもしなくて」

 そんな事、思わなくて良かったのに。

「声が聴きたかった、ぎゅってしたかった……。他の事考えようとしても、ふって、考えてしまうの、大好きな貴方のこと」

 僕はひどく驚いて、そんな言葉、聴いたことない。

「好きなの」

 そんな一言、反則だよ。



 キミからくれたその言葉は嬉しくて、だからお返ししてみたり。


「僕もだよ」


 そうだね、先生。
 素直に前を向いて、奔り出すことにしたよ。
 何度も何度も曲がりくねった道だけど、石ころにこけたりするけれど。でも、それでも。
 



 キミの未来に、明るい未来に。

 キミに。

 ありがとうの一言と、一緒に。




  fin.


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